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トルコ編 サッカー危険度ワールドクラス!
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はいこんにちはー。

今回は、FIFAワールドカップTMに久し振りに出場のトルコです。トルコとい
えば最近はサッカーの実力も急上昇中ですが、サポーターの激しさでも悪名を
馳せてきています。

そんなトルコの首都イスタンブールを散歩していると、パブみたいなところで
男たちがテレビに向けて一斉にメンチを切りまくっています。

一体なんなんでしょう。

相手はテレビです。
…と思ってテレビの画面をみると、レアルマドリードの選手が映っています。
その日は国際試合で、地元ガラタサライがレアルマドリードと激突しているの
です。そこで気合いの入ったトルコ人サポーターがメンチを切りまくっていた
のです。僕も一緒に見ていたんですが彼等の応援は尋常の域を脱しています。
テレビの向こう側の世界に完全に行ってしまっています。超熱狂的な応援のお
かげもあり、試合はガラタサライが奇跡の勝利を納めました!

世界屈指のビッククラブからの勝利に、パブはおろか街中がフィーバーの嵐
です。僕もその熱狂の渦に身をなげました。最初は喜び盛り上がっていたので
すが、そのうち誰かが「サッカーしよう!」と言い出して、ゲームが始まりま
した。時間は深夜、場所は暗めの路地裏…。普段だったら絶対近寄らないよう
な危なげ感じですが、この時ばかりは平気でした。皆とてもハイテンションで
子供も大人も入り混じってプレーしています。しかし何かとても変な感じがす
るのです。
一体なんなんでしょう。

ふと我に返ってみると、下が石畳になっているのです。「あぁ、これは足をぐ
ねりそうだ。」と思ったのですが、さらに違和感が。冷静になってみると、っ
というか、冷静になるまでもなく明らかに急な坂道なのです。なんでわざわざ
ここで…。

しかし不思議と誰も反対する者がいないので僕も“郷に入っては郷に従え”で
そこでプレーすることにしました。しかし明らかにサッカーには向いていませ
ん。僕は坂の下から上に向けて攻めていたのですが、敵チームの選手は、野人
岡野ばりのスタートダッシュでプレッシャーをかけてきます。というか、単に
走り出したら止まらなくなって突っこんできただけです…そして石畳につまづ
いて転倒しまくりです。こんな危険なサッカー初めてです。なにもしていない
のに怪我人が続出していきます。しかしハイなトルコ人は転んで怪我をするこ
とを楽しんでいるかのようでした

…てなわけでトルコのサッカーはサポーターの危険度もさることならが、
草サッカーの危険度もワールドクラスなのでした。

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