冬の珍事とその教訓


     予備知識
(札幌市中心部は碁盤の目状になっていて100m進むごとに住所の
数字が増えて行きます。例:北5条から北10条までは500m)

さて本題です。
これは、去年の冬、雪がまだたんまり積もっていた頃のお話です。
僕は、部活の同期と飲む約束をしていました。そして学校から行
き付けの飲み屋に行こうとしたその道すがらのその出来事は起き
ました。

冬の雪道は、非常にすべり易くて危険です。シラフでもすべって
転んだりするので、酔っていたら転びまくりです。

さて、僕が飲み屋へ歩を進めているときに前方に女性2名男性1
を発見しました。ひとりの女性が男性の肩を抱えています
もう一人の女性が

「だいじょうぶ〜?」

と言っています。
男性はかなり酔っていてヘロヘロです。最初はこの人達は知り合
いなのだろうと思っていたのですが、パッと見た目男性は普通の
サラリーマンですし、女性2人は学生って感じでしかも喋ってい
る感じからしても、どうやらあかの他人なようでした。

察するところ男性がヘロヘロになって倒れていたので、冬の札幌
で倒れていたら確実に凍死して雪解けまで行方不明
になってしまうので、女性が助けてあげたといったところでした。

そこで、女性がおっさんを担ぐのは大変だろうと思い

「大丈夫ですか?手伝いますか?」

と声をかけたら

「お願いします。」

と言われたので助けてあげることにしました。

おっさんを担ぎながら女性に話を聞くと、推測通りでした。
全くもって困ったおっさんです。ヘロヘロとは言え意識はハッキ
リしていたので、

「おっちゃん家どこ?送ってくよ」

と聞くと、

「大丈夫。大丈夫。すぐそこだから一人で帰れっから!」

と言うので

「近いなら送っていってあげるから、どこよ?」

って聞くと

「えーっと ローソンの近く」

って言うので

「なに?すぐそこのローソン?北23条のローソンかい?」

って言うと

「そうそう。北23条西4丁目」

って言うので
担いでそのローソンの近くまで連れて行ってあげました。
そして、ローソンの所まで来たので

「おっちゃん、ほらローソンだよ。家どこよ?」

って聞くと

「あれっ!?あれっ!?」

って言うので

「どーした?おっちゃん。どーしたの?」

って聞くと、

「家がない・・・」

と衝撃の発言が!家がないというのはどういうことでしょう。
鍵がないならわかりますが、家がないなんて聞いたことありません。
そこで

「おっちゃん、まじで家ここらへん?」

と聞くと

「あー間違いねー。北23条西25丁目だ!」

と言います。さっきといってること大違いですし、西25丁目なんて
住所はありません。これでは全く埒があかないので、

「おっちゃん。免許みしてよ。住所かいてあるでしょ?」

っていっておっちゃんの財布を取り出して免許をみました。すると!!
免許に書いてある住所は、なんと!!

愛知県尾張旭市・・・

おいおい・・・ここら辺どころの騒ぎじゃねーだろ・・・
軽く1000km離れてるじゃん と思いましたがおっさんは
家はここら辺だ!と言い張り、俺の家どこよ?とつぶやいてます。
僕の方こそおっさんの家どこよって感じです。

どうしようもないので、104に電話してこの尾張旭市の家の電話番号
を聞くことにしました。そして電話番号を聞いて、電話すると
このおっちゃんの奥さんらしき人が出てきました。

そして判明したのは、
このおっちゃんは札幌に単身赴任中であったことです。
しかし今の家の住所を聞いても、えーっとどこだったかなー
かなり頼りない返事です。

で、「今から住所探すのでちょっと待っていてください。」というので
僕の携帯の番号を教えてしばしまっていました。
すると電話がかかってきました。

「あーわかりました。えー北36条西4丁目です。」

と言うのです。軽く現在地から1.3km離れてます。

「そのあとのマンション名とかわかりますか?」

と聞くと

「えーちょっとわかりません」

と言うのです。これでは送り届ける事はできません。そこで

「ちょっと探しておいてください。」

と言って、おっさんをタクシーに乗せて取り敢えず北36条まで
行きました。36条についたはいいけど奥さんからの連絡なく
おっさんに聞いても自分の家がどこだかわからず、タクシーでグルグル
そこらを周っているだけです。おっさんは「大丈夫!大丈夫!」
言っているのですが、ついにはタクシーの運ちゃんまで

「大丈夫じゃねーだろ!!この兄ちゃんの言う事ちゃんと聞けよ!!」

ブチ切れてしまいました。
そして、奥さんから電話がかかってきました。今度はしっかりマンション
名と部屋番号まで判明しました。そこでタクシーでそこまで行き、ちゃん
と家の玄関のところまで送り届けました。
すると、おっさんが僕の手を掴んで

「なに?俺とお前はもうお別れか?俺らはそんな簡単な仲だったのか?」

というのです。

「もうお別れだし、そんな簡単な仲だよ。勘弁してよー」

と言いました。しかしおっさんは手を離してくれません。

「えー そんな連れないこと言うなよー。おめーはすげー奴だよ」

とわけの分からないこといってきます。

「もー!!頼むって。凄くなくてもいいから離してくれー」

ってな問答がしばし続きました。僕はここに

日本の酔っ払ったおやじ像の極み

を見ました。そして、スキをみて親父の手を離して逃げ出し、無事飲み会
に参加することができたのでした。その後奥さんから

「数日後にちょうど札幌に行くのでお礼がしたいのですが・・・」

と連絡が来ましたが、

「いえいえ、そんなつもりで助けたわけではないので結構です」

と丁重にお断りしました。
しかし実際は、お礼が「一緒に飲みにでもって」って感じだったらあの
やり取りがまたあるのかと思ったら異常に面倒くさかったので断っただけ
だったのでした。ここに自己に偽善者像の極みを見ました。そして今回の
出来事で教訓として確信したことは、

「この顔にピン!!ときたら110番!!(警察へ)」

ならぬ

「この街で、おっさん拾ったら迷わず警察へ!!」

でした。






気になる映画

       先日、単館系の映画を見に行きました。そこである気になる
映画を発見してしまいました。宣伝文句に

「全世界騒然!ルーカスもキャメロンも愕然!」


「驚異の映像マジック、遂に日本上陸!」


とあります。
そこで僕の見たものは!!



「THUMB WARS(親指スター・ウォーズ)」




「THUMBTANIC(親指タイタニック)」


でした・・・。 しかも結構お客さんが入っていました。
気になって気になって仕方がありません。
これに1300円をつぎ込んでいいものかどうなのか
自分の中で現在格闘中です。見たことある人感想待ってます。




20世紀ベスト

        先日、後輩がCDを買ってきました。題名は

フォーク&ニューミュージック・ヒストリー

20世紀ベスト!



しかし、その曲名は物凄いラインナップでした。
全15曲。それは以下の通り

01  愛は勝つ        KAN   1990
02  39度8分        泉谷しげる 1983
03  ほほにキスして    水越けいこ 1979
04  想い出がいっぱい   H2O   1983
05  ワインレッドの心    安全地帯  1983
06  人として         海援隊   1980
07  会いたい         沢田知可子 1990
08  シネマ ’90       ピカソ   1990
09  ガラスのYESTERDAY  倉橋ルイ子 1981
10  背番号のないエース  ラフ&レディ1986
11  P.S I Miss You      高橋洋子  1991
12  言えずのI LOVE YOU  KAN   1988
13  恋が素敵理由      井上昌己  1993
14  All I DO           玉置浩二  1987
15  believe           山口由子  1999


まさに謎のラインナップ。なにがヒストリーなんでしょうか?
しかも20世紀ベストがこれなんでしょうか?
是非とも選考基準を教えて欲しい
20世紀のベストアルバムでした。


うさぎの話

北大農学部の中庭では、ウサギを飼っています。
去年は3匹しかいなかったのに、今年はかなり増え
過ぎました。いつもは静寂な中庭も・・・
 

中庭の図

ちょっと窓を開けると、えさがもらえると思い


走ってくるの図



走ってくるの図2

窓の下に全力疾走してきます。

そしてえさをやると


えさを求めて完全に大パニックです。


ちょっと集まりすぎてて気持ち悪い・・・



人の足を踏もうが何しようがお構いなしです。



でもやっぱりあかちゃんウサギはかわいいのでした。





おまけで家で飼ってるペンギンの写真を載せておきます。